東日本大震災の被災地の子どもたちが書いた書の展示会が、北九州市で開かれています。
この展示会は、愛知県を中心に活動するタレントで、書家の矢野きよ実さんが東日本大震災の被災地の子どもたちに呼びかけて開いたもので、北九州市小倉北区の会場には、およそ50点が展示されています。
このうち、岩手県陸前高田市の小学校4年生の男の子は「父」という文字を力強く大胆なタッチで書き上げ、震災で失った父親への強い思いが込められています。
また、宮城県山元町の小学校2年生の児童が書いた「かなしいなみだはない。うれしいなみだがあるだけ」という書からは、悲しみを懸命に乗り越えようとするひたむきさが感じられます。
24日は、矢野さんのトークショーも行われ、矢野さんは「震災からまもなく3年ですが今も、子どもたちは人には言えないつらい思いや悲しみを抱えていて継続的なケアが必要だと感じています」などと訴えていました。
また、矢野さんは「『習字』で
はなく心にある思いをそのまま表した子どもたちの『書』を実際に見てもらって、被災地に思いをはせてほしい」と話していました。展示会は、北九州市小倉北区の「小倉駅前アイム」10階で今月29日まで開かれています。
01月25日 20時34分